コーン寿命を延ばし、メンテナンスを低減
強いマトリックスのサンプルにおいて、ICP-MS サンプリングコーンを使った経験があるなら、銅ベースの腐食のことはよくご存じかと思います。これによりコーンの寿命が短くなり、クリーニングの頻度が増え、性能が低下します。
アジレントのニッケルめっきサンプリングコーンは、分析性能の向上を促進します。標準的な銅ベースのサンプリングコーンと同じ分析性能を提供しつつ、次のようなメリットがあります。
- コーンの寿命を最大化:ニッケルめっきの銅ベースサンプリングコーンは 10 % の王水マトリックスに対し 2 倍の耐性を備え、塩酸など、その他の高酸マトリックスに対する寿命を延ばします。
- クリーニングが低減:通常、ニッケルめっきコーンのクリーニングは超純水を使った超音波洗浄の 1 ステップで済み、3 倍のスピードで完了します。そのため、生産性を高めながら、過度のクリーニングに起因する損傷の可能性を最小限に抑えられます。
- 生産性の向上:サンプル分析を効率化し、時間短縮とコスト削減が可能になります。
- 不安を解消:コーンとインジェクタに使用されるすべての白金のボロン含有量が厳密に制限されており、「ボロンフリー」の特注品を注文する必要なく、低ボロンのバックグラウンドが確保されます。
もちろん、アジレントのインタフェースコーンはすべて、Agilent ICP-MS システム用に設計、テストされ、実際のアプリケーションで十分な感度と安定性を発揮します。